ジム・ベルーシ、ジュノー・テンプル、ジャスティン・ティンバーレイク、ケイト・ウィンスレット

脚本・監督:ウディ・アレン

映画『女と男の観覧車』 映画『女と男の観覧車』

脚本・監督:ウディ・アレン 撮影:ヴィットリオ・ストラーロ 出演:ジム・ベルーシ、ジュノー・テンプル、ジャスティン・ティンバーレイク、ケイト・ウィンスレット 2017年/アメリカ/英語/101分/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch/原題:Wonder Wheel/日本語字幕:古田由紀子 提供:バップ、ロングライド 配給:ロングライド

6月23日(土)、丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国公開

12.19  Blu-ray&DVD発売決定!
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イラスト:長場雄

人生はつらい。でも、世界はうつくしい。そのどちらも、82歳のウディ・アレンが見せてくれることだから、信じないわけにはいかない。

角田光代(小説家)

人々の笑い声が響くコニーアイランド。光があれば影があり、遊園地の結界近くには闇が色濃く存在しているようです。そして遊園地の毒々しい照明に照らされると、女の本性や心に秘めた欲望も露わになってしまうのです……。

辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)

『ウディ・アレンはT・ウィリアムズがお好き!?』名作「欲望という名の電車」へのオマージュが「ブルージャスミン」だったように、その主人公の秘密を暴くかのような今作のヒロイン。何と悲劇的で美しいことか。
ケイト・ウィンスレットに世界中の演技賞をあげたい!

篠井英介(俳優)

あかるい色と軽快な音楽、演劇的愉悦に彩られてはいても、おそろしく昏く哀しい映画。ウッディ・アレン監督の女の描き方には容赦がない。いかんともし難く子供っぽい大人たちのなかで、子供だけが冷静なのも印象的だった。

江國香織(小説家)

女性の性(サガ)とはなんと!切ないものか・・・
男性との関係性の中で、美しくも醜くもなる
50’を舞台としたことで、心模様が匂いたつほどに表現されて迫りくるジニーの業の深い生き様をケイト・ウィンスレットは
リアリティー且つ鮮やかに演じ切り、魅了される

未唯mie(アーティスト)

日常生活に埋もれる中年女性。注目されることの少ない、世間の関心を最も引きにくいこのポジションにどれだけ多くの女性が悶々としているだろう。主人公ジニーのときめき、悲しみ、そして絶望に、同じ中年女性として恐怖を覚えてしまう。私は大丈夫だろうか。

倉田真由美(漫画家)

苦さと笑いの共存。好みだ。色合い、音楽、久しぶりのジェームズ・ベルーシの太り方。とても好みだ。そして、ケイト・ウィンスレットの渾身のやさぐれ感。堪らない!

松尾スズキ(作家・演出家・俳優)

観終わったその途端、それこそ"ヒュルリ"と今の今までの景色もお話も本当に何だったのか?まるで幻。実はなにもなかったような気にさせられる。
誤解を恐れずにいえば、これは風の又三郎のような映画だった。

近田春夫(ロックンローラー)

ノスタルジックな景色、美しい衣装。すべての登場人物に終止イライラさせられ絶望の気配を感じながらも、雨と炎が映画をさらにせつなく彩る。

ほしよりこ(漫画家)

錆れかけた遊園地が映画のセットのように見える。
その世界に生きている元女優は浮気をした事により平凡な女給を演じていたと気がつく。
恋のヒロインを演じようとするが恋愛物語は悲劇がお約束。W・アレンは凄すぎる!

立川志らく(落語家)

ウディ・アレン映画は人生の教科書だ。なぜ人を愛し、裏切り、過ちを繰り返し、それでもなぜまた愛すのか?
その答えがこの映画にはある・・・と言いたいところだが、ますますわからなくなってきた!!

大根仁(映画監督)

人々の笑い声が響くコニーアイランド。光があれば影があり、遊園地の結界近くには闇が色濃く存在しているようです。そして遊園地の毒々しい照明に照らされると、女の本性や心に秘めた欲望も露わになってしまうのです……。

辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)

あかるい色と軽快な音楽、演劇的愉悦に彩られてはいても、おそろしく昏く哀しい映画。ウッディ・アレン監督の女の描き方には容赦がない。いかんともし難く子供っぽい大人たちのなかで、子供だけが冷静なのも印象的だった。

江國香織(小説家)

日常生活に埋もれる中年女性。注目されることの少ない、世間の関心を最も引きにくいこのポジションにどれだけ多くの女性が悶々としているだろう。主人公ジニーのときめき、悲しみ、そして絶望に、同じ中年女性として恐怖を覚えてしまう。私は大丈夫だろうか。

倉田真由美(漫画家)

観終わったその途端、それこそ"ヒュルリ"と今の今までの景色もお話も本当に何だったのか?まるで幻。実はなにもなかったような気にさせられる。
誤解を恐れずにいえば、これは風の又三郎のような映画だった。

近田春夫(ロックンローラー)

錆れかけた遊園地が映画のセットのように見える。
その世界に生きている元女優は浮気をした事により平凡な女給を演じていたと気がつく。
恋のヒロインを演じようとするが恋愛物語は悲劇がお約束。W・アレンは凄すぎる!

立川志らく(落語家)

*順不同、敬称略

イントロダクション

“ここではないどこか、、、もっと素敵な人生が待っているはず”あくなき理想を追い求める女性の魂の奥深くに迫る、ウディ・アレン監督最新作

『ミッドナイト・イン・パリ』では1920年代黄金時代のパリへ、『カフェ・ソサエティ』では1930年代のハリウッドへと観客をタイムトリップさせたウディ・アレン監督。最新作の舞台は1950年代、NY・コニーアイランド。女と男の恋と欲望、嘘と裏切りを乗せて、まわり続ける観覧車。そこから見える景色は、うっとりするほど美しいけれど、同じ場所を回転するだけで、どこにもたどり着けない――。夢のように美しい映像で人生の切なさを描ききった、名匠ウディ・アレン監督の恐るべき野心作が誕生した。

“ウディ・アレン作品、初登場!ケイト・ウィンスレットが魅せる、新境地の演技

安定を願いながら刺激を求め、真実の愛に憧れながら刹那の恋に溺れ、ここではない、どこかもっと素敵な人生が待っているはずだという切ない夢にその身を投げ出す、情熱的な主人公ジニーを演じたのは、ケイト・ウィンスレット。世界的大ヒット作『タイタニック』で本格派女優として地位を確立し、オスカーに7度もノミネート、『愛を読むひと』で遂に同賞主演女優賞に輝いた彼女が満を持して、アレン監督作に初出演。「最高峰の演技力を誇る女優でないと成立しない」という監督の要望に見事に応え、映画史上最難関の役どころに挑み新境地を開拓。その圧倒的な演技は、世界中で大絶賛されている。海岸で働くライフガード役に同じく、アレン作品初登場となる、ジャスティン・ティンバーレイク。前作から続投のヴィットリオ・ストラーロの撮影による、詩情豊かでカラフルな映像がスクリーンを彩る。

ストーリー

どこか懐かしい遊園地、埃っぽいバーと洗練されたジャズ— 1950年代、コニーアイランドを舞台に物語がはじまります

遊園地のレストランでウェイトレスとして働くジニー(ケイト・ウィンスレット)は、かつては女優として舞台に立っていたが、今は、回転木馬の操縦係を務める夫のハンプティ(ジム・ベルーシ)、そして自身の連れ子のリッチー(ジャック・ゴア)と観覧車の見える部屋で暮らしている。実は彼女は夫に隠れて、海岸で監視員のアルバイトをしているミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)と付き合っていた。平凡な毎日に失望していたジニーは、脚本家を目指す彼との未来に夢を見ていた。だが、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていた夫の娘、キャロライナ(ジュノー・テンプル)が現れたことから、すべてが狂い始める――

スタッフ

監督・脚本 ウディ・アレン

ウディ・アレン

1935年、ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。1965年、脚本を兼任した『何かいいことないか子猫チャン』で俳優デビューを飾り、翌年の『What's Up, Tiger Lily?』で監督デビューする。

2000年代、ニューヨークからイギリスに拠点を移して官能的なサスペンス劇『マッチポイント』で新境地を開拓。『ミッドナイト・イン・パリ』は25年ぶりの作品賞を含むアカデミー賞4部門にノミネートされ、見事に脚本賞を受賞。日本を含む世界各国で大ヒットを記録し、新たな絶頂期の到来を印象づけた。

さらに2013年、虚栄に囚われたセレブ女性の転落を辛辣に描きあげた『ブルージャスミン』で主演女優ケイト・ブランシェットにオスカー像をもたらし、自らも16回目のアカデミー賞脚本賞ノミネート(うち3度受賞)を果たしている。『ブルージャスミン』以降も、年1本のペースで手掛ける一方、2016年にはアマゾン・オリジナルシリーズ「ウディ・アレンの6つの危ない物語」の監督、脚本、出演を兼任。エル・ファニング、セレーナ・ゴメス、そして『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメなど、今をときめく若手キャストたちが集った新作『A Rainy Day in New York』も公開が待たれており、天才監督のバイタリティーは齢80を超えても衰える気配はない。

撮影監督 ヴィットリオ・ストラーロ

1940年、イタリア・ローマ生まれ。イタリア国立映画学校(チェントロ)で撮影技術を学んだのち、偉大な芸術家たちの作品の研究に数年を費やす。ベルナルド・ベルトルッチ監督に『暗殺のオペラ』(69)、『暗殺の森』(70)の撮影を任され、フランシス・フォード・コッポラ監督の『地獄の黙示録』(79)、『ワン・フロム・ザ・ハート』(82)にも携わっている。

そのほかの主な作品は『ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い』(09)、『フラメンコ・フラメンコ』(10)など。『地獄の黙示録』、『レッズ』(81)、『ラストエンペラー』でアカデミー賞撮影賞に3度輝いたほか、数多くの撮影賞や功労賞を受賞。ウディ・アレン監督作品は『カフェ・ソサエティ』に続き、本作が2作目である。

キャスト

  • ケイト・ウィンスレット(ジニー)

    1975年、イギリス、バークシャー生まれ。17歳で出演した『乙女の祈り』(94)で世界的にその名を知られ、続く『いつか晴れた日に』(95)で、初めてアカデミー賞®とゴールデン・グローブ賞にノミネート。さらにレオナルド・ディカプリオと共演して大ヒットを記録した『タイタニック』(97)で一躍スターの座を獲得。これまで米アカデミー賞に計7回ノミネートされ、『愛を読むひと』(08)で遂に主演女優賞を受賞。新作は、ジェラルド・バトラー共演『Naya Legend of the Golden Dolphin』(19)、ジェームズ・キャメロン監督の大ヒット作の続編『Avatar2』(20)。

  • ジャスティン・ティンバーレイク(ミッキー)

    1981年、アメリカ、テネシー州生まれ。ミュージシャンとしても圧倒的人気を誇り、グラミー賞を始め数々の賞を受賞する。ジョエル&イーサン・コーエン監督『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(13)では、出演すると共に歌曲も担当し、ゴールデン・グローブ賞歌曲賞にノミネート。アニメ映画『トロールズ』(16)でも、声の出演と共に挿入歌を手掛け、アカデミー賞®とゴールデン・グローブ賞の歌曲賞にノミネートされる。その他、デヴィッド・フィンチャー監督『ソーシャル・ネットワーク』(10)、アマンダ・セイフライド共演『TIME/タイム』(11)などに出演。

  • ジム・ベルーシ(ハンプティ)

    1954年、アメリカ、イリノイ州生まれ。主な出演作は、『暴力教室'88』(87)、『K-9/友情に輝く星』(89)、キアヌ・リーヴス共演の『砂上の法廷』(16)など。また、デヴィッド・リンチ監督『ツイン・ピークス The Return』(17)に出演。

  • ジュノー・テンプル(キャロライナ)

    1989年、イギリス、ロンドン生まれ。主な出演作は、アンジェリーナ・ジョリー共演の『マレフィセント』(14)、ジョニー・デップ共演の『ブラック・スキャンダル』(15)、マーティン・スコセッシ監督のTVシリーズ「VINYL‐ヴァイナル‐Sex, Drugs, Rock'n'Roll & NY」(16)など。新作は、スティーヴン・ソダーバーグ監督『Unsane』(18)、ジェームズ・フランコ監督『Pretenders』(18)。

  • ジャック・ゴア(リッチー)

    サンダンス映画祭で上映されたジム・ミックル監督の『肉』(13)でスクリーンデビュー。続いてTVシリーズで活躍、「マイケル・J・フォックス・ショウ」(13~14)、「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」(16)、「フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ」(18)などに出演する。

  • デヴィッド・クラムホルツ(ジェイク)

    1978年、アメリカ、ニューヨーク州生まれ。TVシリーズ「NUMB3RS ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル」(05~10)のチャーリー役で知られる。主な出演作は、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ共演の『ザ・メキシカン』(01)、『Ray/レイ』(04)、『ジャッジ 裁かれる判事』(14)、『アイ・ソー・ザ・ライト』(15)、コーエン兄弟監督『ヘイル、シーザー!』(16)など。

  • マックス・カセラ(ライアン)

    1967年、アメリカ、ワシントンDC生まれ。アレン監督とは『ブルージャスミン』(13)、アマゾン・オリジナルシリーズ「ウディ・アレンの6つの危ない物語」(16)でタッグを組んでいる。主な出演作は、サム・メンデス監督『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(08)、ナタリー・ポートマン共演『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(16)、ベン・アフレック主演・監督『夜に生きる』(16)など。