監督

フランソワ・オゾン (監督・脚本) フランソワ・オゾン(監督・脚本)

1967年、フランス、パリ生まれ。1990年、名門の国立映画学校フェミスの監督コースに入学。数々の短編映画を監督し、『サマードレス』(96)がセザール賞にノミネートされるなど、早くから秀でた才能に注目が集まる。

1998年、『ホームドラマ』で長編映画監督デビューを果たす。続く『クリミナル・ラヴァーズ』(99)がヴェネツィア国際映画祭に正式出品され、『焼け石に水』(00)でベルリン国際映画祭テディ賞を受賞し、国際的にも高く評価される。シャーロット・ランプリングを主演に迎えた『まぼろし』(00)では、セザール賞の作品賞と監督賞にノミネートされる。

2002年、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール、ファニー・アルダンなどフランス映画界のトップに立つ豪華女優陣が集結した『8人の女たち』がベルリン国際映画祭銀熊賞を獲得、日本を始め世界各国で大ヒットを記録し、人気・実力共にフランスを代表する監督となる。

その後も、再びランプリングとタッグを組んだ『スイミング・プール』(03)がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、ドヌーヴを主演に迎えた『しあわせの雨傘』(10)では、セザール賞4部門、英国アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされる。『危険なプロット』(12)ではセザール賞6部門、『17歳』(13)では2部門、『彼は秘密の女ともだち』(14)では2部門、本作で11部門にノミネートされるなど、その稀有なる才能はますます磨かれ続けている。